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アースフォトとは?オーロラ・風景・野生動物の写真を撮るアースフォトグラファー辰ノ口奈稔子(たつのくちなみこ)の記事

アースフォトグラファーを名乗った理由や、なぜ自然写真を撮影しているのか、辰ノ口奈稔子(たつのくちなみこ)という人物について、記事にしていきます。

写真家にはウェディングフォトグラファーや人物を撮影するポートレートフォトグラファー、物撮り専門の写真家さんなど様々なジャンルに分けられ、専門的に活動しています。もちろん使うレンズやカメラ・三脚などそれぞれの専門家はそれに合ったものを使用しています。活動場所も東京のスタジオだったり、大自然の中だったり・・・。

そんな中、元OLの辰ノ口奈稔子(たつのくちなみこ)が、突然カメラマンとなり、アースフォトグラファーとして活動することを決めたことについてまとめていきます。

アースフォトとは?

オーロラの写真をプロジェクターの大きな画面で見た時に、
初めて涙しました。きっと私が何かをやり遂げたいけど、まだ何も見つけられず、29才のOLで、行き詰まっていたから、オーロラの写真一枚で『何か』が解放されたのかもしれません。

まず、オーロラを見にいきたい!というよりも、オーロラの写真を撮りたい!と心が踊りました。ただ、見るだけではなく写真に残したいという欲求が強かったと思います。

そこで、まるでプロが揃えるようなレベルのカメラとレンズを買いました。

そしてカメラの修行として北海道に通いながらいつかオーロラが撮れるようにと準備を進めていました。約1年後にその夢を叶えた時には、大自然や野生動物の撮影を繰り返していて、アースフォトグラファーになっていました。

カメラを初めて3ヶ月後、プロとして撮影の依頼が来たのがウェディングでした。
自然写真を撮る私が人物?!一般ではカメラを撮るひとはカメラマン。
こんな野生動物が撮れるなら人も撮れるでしょうという感覚でしょうか。

そして、その後来た依頼内容はイベントの撮影だったり、アクセサリーの撮影だったり、不動産から家や部屋の中の撮影だったり・・・
様々なジャンルの撮影依頼が来たことにより私は○○写真家というジャンルをつけられない状態になり、マルチに対応していました。

“地球上にある美しいもの”

それはオーロラでもあるし、北海道の大自然や野生動物でもあるし、東京での建物や人物撮影、人々がクリエイトしたものや道端の葉っぱまで、ジャンルを超えて地球上にあるものを撮るという意味でアースフォトグラファーと名乗っています。

個展で表現する自分の作品には、
オーロラや大自然・野生動物に人々が素通りしてしまうような道端の葉っぱを出展しています。

アースフォトグラファーが撮る被写体

私の代表作の一つに、北海道で撮影したエゾフクロウの兄弟の写真があります。
この子達は生後2週間で、兄弟でじゃれ合っているうちの一瞬の肩に寄りかかった時の一枚です。
この前後にはあまり可愛くない写真もたくさんあります。
この安らぎの表情を見せてくれたのは本当にこの一枚だけなのです。

そんな瞬間を撮れたこと、作品として残せること、
これがアースフォトグラファーの醍醐味でもあります。

自然との境界線、撮影するときに心がけていること

個展活動を続けていく中で、伝えたいことがあります。
それは自然に対するリスペクトと境界線。
私たちが生活する都会と野生動物が暮らしている大自然、そこには境界線があるようではっきり見えないのが特徴です。

例えば、このタンチョウの群れの写真は、ある橋から撮影した一枚です。
これは早朝、川を寝床にしているタンチョウがゆっくり目覚め始め、マイナス20℃のの世界では川から気嵐(けあらし)が出ています。湯気のような蒸気です。
この美しい写真を撮るために世界中から多くのカメラマンが集まっています。
タンチョウにとってはいい迷惑かもしれません。
まだ望遠で距離を保って撮影していますが、
この数年後、あるカメラマンがなんと川まで入っていったそうです。
近くで撮影したかったのでしょう。ですが、その事実により、タンチョウたちはもっと奥へ奥へと逃げてしまい、もはや望遠では撮れない距離までいなくなってしまったそうです。
自然は変わるので今の現状はわかりませんが、そういった話を聞くと、
カメラマンのマナーの悪さにとても残念な気持ちになります。

私も写真を撮る一人として、欲求に負けない心といいますか、自然へのリスペクトを忘れずに、少しだけ撮らせてもらえたらいいなと、ストレスを与えない撮影を心がけています。

アースフォトグラファー辰ノ口奈稔子(たつのくちなみこ)

1枚のオーロラの写真をきっかけに、2015年OLからカメラの世界へ転身。北海道で野生動物の写真を撮影後、アラスカにてオーロラを撮影し、夢を叶える。
2017年、アメリカLAの新聞に野生動物の写真が掲載される。
2018年には東京で人物写真の撮影を中心に行い、2019年には銀座ブルカリレストランで動画撮影を行う。
2020年からは新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインを駆使したクリエイティブコンサルタントとしての活動も展開。
2021年、富士フイルム銀座にて個展を開催。同年9月には、千葉県木内ギャラリーでの個展およびSDGsを考えたアート展を主催。また2022年3月には、富士フイルム札幌にて個展。

詳しいプロフィールはこちら

まとめ

“地球上にある美しいもの”がアースフォトの定義となります。
私が撮るアースフォトは主に、オーロラ・大自然・風景・野生動物・道端の葉っぱや氷の表現するアート写真です。

個展の時に皆さんとお会いしてお話しできるのを楽しみにしています。